皆さん、こんばんは!
予想どおり北陸地方は大雪です。この後、
山沿いでは明日夕方まで100cmを超える
積雪量も予想されており、除雪車の動く
音があちらこちらで聞こえてきます。
(ありがとうございます。)
さて、今日はブログメインテーマにも繋がる
【働きがいのある職場】についてです。
皆さんの職場は、働きがいがありますか?と
尋ねられたら、どのように答えますか?
ーはい。とても働きがいがあります。
ーいいえ。全く働きがいがありません。
ーどちらかといえば、、ある(ない)方です。
など、いろんな答えが返ってきますよね。
そして、一体、何をもって働きがいがある、
と言えるのかと考え込む人も多いのでは
ないでしょうか。

働きがいって・・・。
私も、これこそが働きがいのある職場だ、と
胸を張って言えません。当然です。我々一人
ひとりの考えが異なるのは自然であって、
ある人にとって働きがいがある環境になって
いても、別の人にとっては、全くそうである
とは言い切れないからです。
数年前、研修会社と協力しながら、従業員が
職場の状況をどのように認識しているか、を
把握する調査を行った経験があります。調査
目的は、目に見えない職場の問題点や課題を
明らかにしたうえで全社的に人事施策を考え、
社員の働きがいを高めていくことでした。
一般的に意識調査(モラールサーベイ)と呼ばれ
ている調査に、職場診断が付加されたような
感じですね。
人事制度、社員の意欲・満足度、組織風土の
3つの視点から調査が行われました。その研修
会社が持つ全国平均データに対する当社結果を
比較するチャートを見せてもらったのですが、
確か、以下3つが特徴的(全国平均に比べて乖離
がある)だったと記憶をしています。
①上司・部下間での話し合いが不十分である。
②会社が期待する個人の役割が浸透していない。
③同質的な考え方が尊ばれ、外部情報を取りい
れたり、学びを促進する風土になっていない。
コミュニケーション不足で閉鎖的の一言です。
バーナードの組織成立の3要素(目的の共有、
貢献意欲、コミュニケーション)がないため、
組織と呼べるような状況になっていない、
とも言えます。
恐らく、調査結果から人事施策が練り直されて
改善を進めている段階だと思いますし、この
調査を単発的に終わらせず、健康診断の様な
感じで数年に一度実施をしながら、施策を練り
直していくことはとても重要だと考えています。
そして、何よりまずは社員の本音を肌感覚で知る
ところから初めてみたらいいのでは?と思います。
コロナ禍で食堂で一同顔を合わせることが難しい
状況かもしれませんが、定点観測を重視するので
あれば、食堂で従業員の顔つきや話す内容を定点
観測してみてもいいのでは?と思っています。
上位職になるほど、忙しくてそれどころではない
かもしれません。ただ個室で食べているようでは、
社員の本心なんか、分かるよしもなく、
某ドラマにあるように
【事件は会議室で起きているんじゃない!】と
現場の声なき声があること、実際に足を運んで
みないとわかりっこないですよね。人事部の
皆さんも定点観測してみると新たな発見がある
かもしれません。
このたびの役員人事で退任されるトヨタ自動車
河合満氏の映像です。
製造課の課長になったとき、新しい社長が
ぜひとも現場を見たい、とおっしゃったので
脂汗をかきながら、職場の状況説明をした後、
新社長から「当社にとって無くてはならない
職場だと実感した。」と、かけられた言葉が
とても嬉しくて、その後我々の励みになった
ことを思い出しました。(遠い目。)
本ブログのテーマの【かいがある】ですが、
かいがあると言える状況になるまでには、
それなりに犠牲を伴う段階が必ずあります。
今の苦しい状況もそれは将来の成果や、
働きがいがあると感じる為の前段階なんだ、
と思うと、がんばろうと思えるようになる、
そう思うのです。(何を重要視するかですが)
それではまた。
コメント