大学時代を仙台で過ごしました。
1991年 東北大学工学部に入学、材料分野では
世界的に有名な金研(KINKEN)で研究をしたい、
との漠然とした夢がありました。
(金属材料研究所についてはこちら)
夢が叶い、金研の研究室に配属されたものの、
(実はジャンケンで配属が決まったのだけれども・・・)
与えられたテーマについて何度も何度も実験を
重ねても思うような結果がでず、修士2年時に
まさかのテーマ変更・・・。
果たして自分は卒業できるのか?と、
かなり悩みました。
ちなみに論文テーマは準結晶というものでした。
従来の固体物理学の常識を覆す発見として、
2011年ノーベル化学賞のテーマになりました。
( 蔡安邦先生が2019年5月に急逝されました。
心よりご冥福をお祈りいたします。)
金属学者の蔡安邦さん(東北大学教授)に聞く:「準結晶」(2011年ノーベル化学賞)って何?/科学って、そもそもなんだろう?|宮城の新聞
結晶でもアモルファス(ガラス)でもない第三の固体「準結晶」(2011年ノーベル化学賞)の存在は発見当時、結晶学の常識に反するとして、否定された。その風向きを変えたのが、当時、博士課程1年生だった蔡安邦さんが、世界で初めてつくった安定な準結晶だ。

研究所の一般公開で子供たち向けに
パズルを作成しました。準結晶の不思議さを感じてもらうために、ペンローズタイリングと呼ばれるパズルを作りました。今でも5角形を見るとワクワクします。