智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。
夏目漱石の草枕の冒頭の一節です。
有名なフレーズですね。
中小企業診断士の試験学習をしている時、
何度も何度も繰り返して、意識していたのが
この名フレーズに表されています。それは、
論理と感情という2つの軸を持つことです。
コンサルタントになる、ということは、
クライアントの悩みに真摯に耳を傾け、
悩みに寄り添い、悩みを解決すること。
その際、必要になるのが多面的な視点である、
と、何度も何度も師事していた先生に教わり、
多面的視点を意識して学習をしていました。
そして、
最も意識していたもの、それが論理と感情です。
理路整然と論理的な面だけでアドバイスすると、
冷たい感じがしますし、かといって、
感情的に話かけ、やる気を出すだけのスタイルでは
重厚さがなく、(付き合いやすいかもしれないけど)
ビジネスとしては、不安がつきまとう。
つまりバランスが必要、ということ。
このことを意識しながら過ごしていると、
草枕のフレーズは、すっと頭に入ってきます。
(この連休中にでも読んでみよう。)
さて、コロナウイルスに関して言えば、
感染者数だけでなく、その増加率、感染経路別の
増加数や率、など多面的なデータで徹底的に論理
的に議論をして、速やかに施策を決定、実行して
いくことが重要です。
ですが、言葉や態度が市民にとって、感情的に
相容れないものを発信しつづけているリーダーが
いることも事実。緊急事態の今こそ、
論理面、感情面に配慮した対策が求められます。
お読みいただきありがとうございました。
それではまた!
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