診断士試験に限らず、目標とする資格試験に
合格するために必要なものは?と問われたら、
私は迷わず、以下の3つを挙げます。

どの項目が最も重要か?という問いには
3つとも重要です。と答えます。学習期間中
から、この3つを意識し、もれなく抜けなく、
そしてバランス良く力をつけていくことを
心がけていました。
心=気力
まずは、心=気力 面です。
1次試験は、真夏の土日2日間で行われます。
ただでさえ、不安と緊張が高まっているなか、
集中力を保つ気力が必要です。
そして、会場内外での想定外の出来事を想定し、
試験以外のことに余計な神経を使わず、目前の
問題用紙と解答用紙に集中する。
そのために私が気力面でとった行動は以下です。
① 受験会場を仙台にした
② 試験直前までは振り返る
③ 試験直後は振り返らない
①受験会場を仙台にした
私は受験会場として仙台を選択しました。
(ちなみに2次試験も仙台で受験しています。)

えっ?富山からだと遠くない?
試験地は全国に7カ所あり、富山から最も近い
場所は東京なので、普通は東京を受験地とする
のでしょうが、私は元来方向音痴。さらに東京
の地理に不案内で、試験前日現地入りしても、
・寝坊したら一巻の終わりだ・・・とか、
・天候が悪くなり、鉄道が止まったら・・・、
・めちゃくちゃ人が多くてトイレ待ち、
など、
試験以外の項目に気をつかってしまい、試験に
集中できなくなるリスクが高いと判断したため
迷わず会場に行ける学生時代に過ごした仙台で
受験をしたんですね。

以外と心配性なんだな・・・。
仙台での例年の試験会場を調べ、宿泊先は
その会場の横(徒歩30秒)のホテルを予約しました。
メリットは、
・会場までの下見が不要、
・当日の天候や交通への心配も不要、
・疲労を残さずに明日の準備ができる
・受験者も少なくトイレ待ちはない。
ということでしょうか。
記憶が重要となる1次試験で直前および
当日の記憶力を最大限活用するための時間を
捻出することができた、ことになります。
非常にこの選択肢は良かったと思います。
普段と違う精神状態になってしまい、本来の
実力を発揮できない事態を避けるためですね。
北関東の方だったら、思い切って新幹線で
約2時間の仙台で受験する、という方法も
ありかもしれませんね。
ちなみに、こういう都市伝説もあるようです。
② 試験直前まで振り返る
1次試験は記憶力が重要となる試験です。
(もちろん、2次試験も記憶力が重要です。)
・直前に眺めていた範囲が試験に出た
・1日前に復習していたところが出た
・友人と会話していたところが出た
など、の経験が皆さんにもありますよね。
7科目もある診断士1次試験では、1科目でも
40点を下回ると2次試験には進むことができ
ないため、ひとつのマークが合否を決める場合
もあります。ですので、短期記憶を利用して、
1点でも多くの得点を積み上げていくことが
重要です。(失点をできるだけ防ぐ意味でも)
私は、ファイナルペーパーを活用しました。
ファイナルペーパーは、試験会場に持ち込み、
直前まで振り返りを行うノート類のことで、
自作でも他作でもいいのですが、私の場合、
試験初日目用と2日目用に分けたものを作成
しました。
普段の生活のスキマ時間でもチラチラと
眺めながら活用し短期記憶の長期記憶化に
つとめていました。写真を見てみると、
ゴロ合わせも書き込んだりしてますね、
(くだらないけど自作ゴロ合わせの方が強い記憶)
このように、マーク式の試験では、
試験直前まで徹底的に振り返り記憶力を高めていく
ことが非常に重要です。過去問で自分が理解できて
いない論点を中心に何度も何度も繰り返して、
長期記憶化を図っていました。
③ 試験直後は振り返らない
1次試験は、7科目あります。
7科目もあれば、科目の1つや2つで難化した
科目があるの当然なので終わった科目の出来を、
いちいち振り返らないことも重要です。
恐らく、7科目で平均60点となるよう
バランス作問されているので、一喜一憂する
時間があるのであれば次科目に向けて、気力を
高めていくことがとても大事になります。
更にいうと、平均点が極端に低い科目については、
得点調整があります。実際私が受験した平成28年、
平成30年ともに得点調整された科目がありました。
1次試験過去問5年×3回転した結果(中小除く)
直前期に集中すべき科目を把握できる。
繰り返しになりますが、試験当日は、
科目終了直後に一喜一憂しない方がいいです。
答え合わせもしない。友人とも会話しない。
平常心で普段どおりの実力を出すことができれば
1次試験はほぼ大丈夫です。一喜一憂して、
実力を発揮できず悔しい思いをするよりも、
一つの科目が終了したら、次の科目に向けて
ファイナルペーパーを眺めなおして、1点でも
多く点をとるために気力を高めた方がいいです。
それを実現するために、私は、
①試験に集中できる体制にして、
②ファイナルペーパーで直前まで振り返り
③平常心を保つため試験後は振り返らない
作戦をとったんですね。
結果として、受験した2度の1次試験は7科目
合格を果たしているので、このやり方は私に
とって良い方法だった、と思っています。
もちろん、受験地については様々な事情があり
ますので私の事例は皆さんにとって、参考に
ならない場合が多いと思いますが、少しでも
平常心を失うリスクを避けるための手段だ、と
思っていただければ嬉しいです。
それでは、次の 体力編につづきます。
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